玄関にドリルの穴を開ける新手の手口急増。

-ピッキング対策を施した家も被害に-

-引用:読売新聞2002/10/24-

ピッキング盗への防止対策を講じた鍵に交換したのに泥棒に入られた、首都圏を中心にこんな窃盗被害が爆発的に増加している。
玄関ドアにドリルで穴を開けるという新手の侵入手口で、今年7月からの被害件数は全国で1000件を超えた。カギの業界団体は「ピッキング盗を上回る被害が予想される」と危機感を強め、警察庁と協議しながら、対策に乗り出した。

警視庁などによると、特殊な工具を使用して鍵穴をこじ開けるピッキング盗は1997年ごろから増え始め、一昨年は都内だけで1万件を超える被害が確認されている。このため、警察とカギ業界は、ピッキング盗に強い新型カギへの交換を呼びかけ、これまでに全国で約400万戸に普及。警察の取り締まり強化も功を奏し、首都圏での被害は昨年から今年にかけて、一時沈静化していた。
ところが、今夏以降、首都圏を中心に新型カギに交換したのに、被害に遭うケースが出始めた。被害は今年7月、埼玉県内で初めて確認された後、東京都内に波及。被害は首都圏を中心に全国に拡大し、10月に入ってから1000件を突破した。

住宅用カギ900万個に欠陥、痕跡残さず針金で解錠。

-警察庁が自宅や勤務先の錠前を確認するよう呼びかけ-

-引用:毎日新聞、読売新聞2002/09/13-

全国で販売された錠前15種類約900万個に、特殊な道具を使えば簡単に開錠してしまう弱点があることが分かり、警察庁は13日、自宅や勤務先の錠前を確認するよう異例の呼びかけをした。製造メーカーでつくる日本ロック工業会や各メーカー、施行業者団体、都道府県警などは相談窓口を設け問い合わせに応じる。

欠陥が見つかったのは、カギ穴がドアから数センチ突き出ているタイプで、業界最大手の美和ロックや、ゴール、ショウワ、堀商店の計4社が十数年前から販売していた15種類の製品。(4社はすでに製造を中止している。)

このカギの大半には、カギ穴を覆うカバーにドアとの間にすき間ができる不具合があり、針金をねじ込んで、内部のカムという部分を操作し、解錠することが可能という。ピッキング盗防止用の最新製品の一部にも同様の欠陥がある。

カギ穴に特殊工具を差し込むピッキング盗の場合、カギ穴内に傷が残ることが多いが、この手口では痕跡が残らないため、被害の有無が分からない。今年5月中旬に首都圏の県警本部が、この「カム送り」と呼ばれる手口を説明した解説書や専門の道具が解錠業者向けに市販されていることを確認。同庁は各メーカーに、防止用部品の開発を急ぐよう要請していたが、消費者の問い合わせに応じるメーカー側の体制が整ったことから公表に踏み切った。

警察庁はこの手口を『カム送り解錠(かいじょう)』と呼ぶことにした。業界の一部では「バイパス解錠」と呼んでいる。開錠を防ぐためには、すき間などをふさぐ部品(数百円程度)を取り付ける必要がある。問題の錠前かどうかは、ドアの側面に取り付けられている金属プレートに数字やアルファベットでしるされた刻印で確認できる。
カム送り解錠対策について
「カム送り解錠」という不正な解錠手口の存在が確認されております。侵入窃盗等を未然に防止するためにも対策が必要となります。

カム送り解錠とは?
「カム送り解錠」
とは、特殊な道具を用いて、錠シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働きかけてデッドボルトを作動させ解錠する手口をいい、別名「バイパス解錠」とも呼ばれています。

対策が必要とされる錠ケース
カム送り解錠が容易又は可能な錠ケースは、錠前製造業者4社が製造した15種類の錠ケースで、合計約900万個が販売されたことを確認しています。

錠ケースの見分け方及び対策の内容
下図のように錠シリンダーが突き出しているものであって、アーマープレートの刻印がこらの表に記載されているものに該当するか確認してください。該当するものは、カム送り解錠が可能なものである恐れがあります。
カム送り解錠への対策としては、錠前製造業者が準備している対策部品を取り付けること等があります。該当する錠前製造業者の相談窓口に相談して下さい。
また、ご自宅の錠前の製造業者がよくわからない方は、お問い合せ下さい。

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